この度は「駒師・清秋の部屋」のホームページへご来場いただき
誠にありがとうございます。表舞台にはあまり取上げられることの
ない現役の駒師の創作活動を将棋ファンの皆様に少しでも知ってい
ただければと思い、このホームページを立ち上げました。
私には修行時代(鵜川善郷氏の御蔵工房にて9年間)からずっと
探求し続けていることがあります。ここでは皆様への挨拶として、
その疑問をぶつけてみたいと思います。
近年の駒市場は、木地の模様の良し悪しが注目されています。し
かしその駒にはそれだけの価値が本当にあるのでしょうか? そも
そもいい駒の条件っていったい何なのでしょう?
虎斑や孔雀杢等のいい木地は確かにそれだけ希少です。そのような木地が高
値で取引されるのはわかります。でも木地以外の部分ももっと見て
いただきたい。それこそが駒師個人の技なのです。そして駒の知識
をしっかり持って納得した上で購入して欲しい。駒師の私の目から
見て、もっと評価されてもいい駒、逆に、どうしてこれほど支持さ
れているのか不思議な駒があります。
私は、木地の良さに助けてもらう(胡坐をかく)のではなく、例
えどんな木地でもその駒に合った彫りや漆の使い方があるのではな
いか、と常々考えていました。それは毎回同じように精巧に作る技
術ではなく、木地が違えば各駒ごとに合った異なる製法があると信
念を持ち、毎回作り方に頭を悩ませながら作る。そんなことを課題
にして駒を製作しています。
とは言え、まだまだ駒師の中ではまだ若輩者です。未熟な面も多々
ありますし、理想とする駒製作技法を模索している最中です。でも
これだけは言えます。「一切妥協することなく、一駒一駒に全力を
注いでいます」。もし機会がありましたら、一度、清秋の駒を手に
取っていただければ幸いです。そしてもし清秋駒の独創性を少しで
も感じていただければ、製作者にとって至福の喜びになります。
また駒の世界だけでなく、将棋盤や駒箱等についても追々紹介し
ていきたいと思います。どちらも奥の深い世界です。皆様どうぞよ
ろしくお願い致します。
平成20年5月29日 駒師・田原清秋
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